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企業の熱中症対策が義務化!中小企業が活用したい「エイジフレンドリー補助金(令和7年度)」とは?

2025年6月から、企業における熱中症対策が義務化されました。特に夏場の職場環境整備は、中小企業にとって急務となっています。
そこで注目したいのが、厚生労働省が提供する「令和7年度エイジフレンドリー補助金」の中でも、「Ⅱ 職場環境改善コース」に含まれる「熱中症予防対策プラン」です。

※この補助金は、60歳以上の高齢者を雇用している企業が対象ですのでご注意ください。

1.エイジフレンドリー補助金とは?

エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者(60歳以上)の労働災害防止や健康保持増進を目的とした設備導入や環境整備に対して支給される補助金です。

4つのコースが設けられており、特に「Ⅱ 職場環境改善コース」では、熱中症予防対策も補助対象に含まれています。

リーフレット・Q&A等

エイジフレンドリー補助金リーフレット[559KB]

エイジフレンドリー補助金 Q&A[201KB]

エイジフレンドリー補助金HP

熱中症対策が2025年6月から義務化された背景や、企業が取るべき対応については、こちらの記事で詳しく解説しています。

👉 2025年6月施行!企業の熱中症対策が義務化されました


2.「Ⅱ 職場環境改善コース」の概要

このコースは、60歳以上の高年齢労働者が安全に働ける職場環境の整備を支援するものです。
補助の対象となるのは、高年齢労働者の身体機能の低下を補うための設備・装置の導入や、労働災害防止に関する工事などです。

補助対象となる4つの対策:

  1. 熱中症予防対策
  2. 転倒・墜落災害防止対策
  3. 重量物の取扱いや介護作業における災害防止対策
  4. その他の高年齢労働者の労働災害防止対策

3.要件等

【対象事業者】

60歳以上の労働者を常時1名以上雇用している中小企業

【補助率・上限額】

補助率:1/2(※消費税は補助対象外)

上限額:100万円

【申請期間】

2025年5月15日 ~ 10月31日まで
 ※ただし、予算に達し次第終了となります。


4.補助対象となる設備等について

補助対象経費例(各対策により変わります)

熱中症防止対策転倒・墜落災害防止対策重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策その他の高年齢労働者の労働災害防止対策
・体温を下げる機能のある作業服(空調服、冷却ベストなど)
・スポットクーラーやミストファンなどの冷却機器
・WBGT指数計(日本産業規格 JIS Z 8504 および JIS B 7922 に適合)
・ウェアラブルデバイスによる健康管理システム
・作業場所の床や通路のつまづき防止や滑り止め防止対策
・段差の解消や手すりの設置
・高所作業台の導入
・重量物搬送機器・リフトの導入
・アシストスーツの導入
・作業姿勢を改善するための作業台の設置
・介護における移乗介助や入浴介助の際の身体的負担を軽減する機器の導入
・業務用車両への踏み間違い防止装置の導入

5.まとめ

エイジフレンドリー補助金は、予算上限に達し次第、受付終了となるため、早めの申請が重要です。

なお、この補助金は以下の4つのコースから1つを選んで申請する形式となっており、複数のコースを併用しての申請はできません

  • Ⅰ 総合対策コース
  • Ⅱ 職場環境改善コース
  • Ⅲ 転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース
  • Ⅳ コラボヘルスコース

熱中症対策を考えている場合は、「Ⅱ 職場環境改善コース」の中で、他の災害防止対策も合わせて申請することをおすすめします。


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平野 麻希子

執筆

平野 麻希子

明治大学文学部卒業、関東ITソフトウェア健康保険組合にて健康保険の運営に携わる。人を雇用する事に興味を持ち、社会保険労務士となる。2011年千葉県野田市にて平野麻希子社会保険労務士事務所開業。2024年バラスト社会保険労務士法人に参画。流山事業所所長。中小企業のサポート経験を活かし、助成金や社会保険の寄り添ったサポートを得意としている。

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