235.社名変更の話

235.社名変更の話-人事・労務の豆知識 Podcast

10月1日から、社名変更を致します。開業した時の名前を付けた思い出話から、今回改名に至った話などなどです。

旧社名と新社名について

先週のPodcast収録翌日くらいから声が出なくなりまして、ようやく喋ることができるようになったところになります。
まだ声が戻っておりませんが、本日はちょっとハスキーな声でどうぞよろしくお願いいたします。

今週は人事の話題というよりか、社労士事務所や小さな会社の経営のことをお話ししたいと思います。
それというのも、2012年に私が個人事務所として恵社労士事務所をはじめて11年になります。
この10月1日に社名を変更しますので、その準備をいま進めているところで今回はそのお話をするお時間をいただこうかと思います。

社名について人事の話に無理矢理くっつけるとするならば、組織ってやっぱり従業員さんと社長さんや役員さんとかいらっしゃったとして、みんなで同じ目標に向かって進んでいくのが理想です。
その中で「こういう会社であろうよ」とか、経営理念みたいなものっていうのは必要だといわれているわけですね。
起業するとまずは経営理念が必要だとか、理念経営とか、その会社が向かうべき場所を定めようみたいなお話があります。
私が開業した時っていうのは、自分の中で「こういうことがしたい」とか「こういうふうになりたい」とかっていう、はっきり確固とした大きい目標があったわけではなくて。
本当にもう就職が上手くいかないから、これはもう独立するしかないなっていう、半分やけみたいなものがあったんですね。
世の中の小さな会社とか、特に士業で開業する人っていうのは意外とそういう人が多いんじゃないかなと思うんですよ。

それから最近は働き方の1つとして、フリーランスというのが注目されていて。
フリーランスは雇われない働き方って言われてますけれども、まあ言ってみれば請負契約で働いているわけです。
そのフリーランスの状態で「自分は一人でやって行くぞ」って思ってやっていても、仕事がうまくいくようになっちゃうと人を雇って大きくしようとなることもあるんですよね。
私もきっとそういう状況なんじゃないかなということですし、そういう人が増えていくと思うんですよ。
そういった状況で、理念だとか、組織とはっていうものを見た時に「あれ、私そこまで大きなことしようと思ってないぞ」みたいな、そういうギャップにブチ当たることってあると思うんですよね。

私もそうですね、5年目ぐらいからそういう矛盾のようなものを抱えていて。
「どこを目指してやっていくか」というのを無理やり作るものなのかというのもすごく違和感があって、思い悩んでいたんです。
それで最近ですね、社名変更っていうのをひとつのきっかけにしようと思って。

新しい社名は「バラスト社会保険労務士法人」という名前になります。

「恵社労士事務所」から「バラスト社会保険労務士法人」になるので、雰囲気というか色合いも全部変えて、気合が見えるほどのイメージチェンジだと思うんですよ。
「恵社労士事務所」は、名前のイメージから柔らかい感じですよね。
「恵」っていう女の人の名前、あとは物の恵みとか、そういう誰かに物を与えるっていうような優しい気持ちのようなものを連想させるような言葉の社労士事務所なので、すごく温かい女性的な柔らかい雰囲気がすると思うんですよ。
ちなみに「恵社労士事務所」の名前の由来は、私の名前である市川 恵の「恵」を取って社労士事務所をくっつけているだけなんですけれども。

実は開業する時に「この名前にしよう」っていう強い意志はなかったんですよね。
それで本当に思い浮かばなくて。
別に社労士事務所として経営して行くというよりは、「市川 恵」としてセミナーの講師とか、そういうのだったらできるんじゃないかなと思ったので、その「市川 恵」というものをある意味事務所にする、個人事務所みたいなイメージでした。
それなので、私は社労士会に行って「事務所名は市川 恵ではいけないですか?」「個人名だけで社労士事務所とかを付けずに、市川 恵っていう名前で社労士事務所ができないんですか?」って聞いたら、「だめです」って言われちゃったんですよ。
開業とかをするにあたってそういう名称ではだめで、社労士事務所であるということがわかる名前を付けなければいけないルールがあるんですって。
昔は「経営管理事務所」や「労務法律事務所」とか、微妙な名前を付けてなんだか弁護士さんのように見せちゃったりする人も中にはいたりして、やはり社労士としてのブランドイメージみたいなものがあるので、社労士で開業するのであれば、社労士事務所っていうことがわかるような名前にはしなければいけないというお話だったんですね。
私は「じゃあ、どうしたらいいでしょうか」って言ったら、「特に何か名前にこだわりがないのであれば、社労士会としては【お名前フルネーム+社会保険労務士事務所】を推奨しています」って言われたんですよ。
今のルールはわからないですけれども、【市川 恵 社会保険労務士事務所】が社労士会から言われた私の事務所名だったんです。
それは長いじゃないですか、何個漢字を書かなきゃいけないんだと思って。
それで「社労士事務所って略してもいいんですか?」って言ったら「いいですよ」って言われて。
「市川社労士事務所」でもよかったですよね。
でも市川ってそんなに少ない名前じゃないし、千葉県市川市という地名があるので全然違う場所でやってるからちょっと嫌だなって。
あと当時は独身で、結婚したら苗字変わるかもしれないと思っていて。
それで「恵」だけを取って「恵社労士事務所」っていう名前にしたんですよ。
だから正直言って何かこの「恵社労士事務所」という名前にものすごく思い入れがあるわけでもなく、ただ自分の名前から取った社労士事務所名だったんですよね。
とにかく自分を売っていこうと思って開業したので、まあそれでも別に気に入っていたし、特に問題はなかったんですよね。

雇用に至った理由

私は他の人と働いていくのってそんなに得意な方じゃないと思っていたので、最初は1人でやっていくつもりだったんですよ。
セミナーの講師とか、ある意味タレント的な活動をしていきたいと思ってたんです。
ただ開業して仕事を取っていくにあたって、前の社労士事務所に少し勤めた経験もあったので、社労士の業務っていうのはこういう仕事をして、このぐらいお金をもらうっていう感覚があったということ。
あと「私、社労士なんですよね」って言うと「こういうことはできますか?」とお願いされる業務については、自分がやりたかったことよりも「社労士だったらこれができますよね」っていうサービスだったんですよね。
手続きや助成金とか、そういう私自身が得意なことではない「社労士だったらこれできますよね」と言われるような事を受けることが多くて。
でもお仕事は欲しいですから、何でもかんでも「やります」って言って受けていたら、普通の社労士なってしまったんですよ。
いつの間にか普通の社労士として活動していくとですね、私、実はあまり事務が得意ではないというような事があり、あと電話が苦手なんですよね。
ここまで喋るのが好きなのにも関わらず、電話は苦手です。
なんでしょうね、電話がかかってくるとすごく嫌なんですよ。
なんかもうドキッとしちゃう、今でも嫌なんです。
電話をかけるのはいいんですけど、かかってくるとすっごくなんかドキドキしちゃって。
電話がかかってくるたびにドキドキしてて「こりゃダメだ」と思って電話を取ってくれる人を探そうと思って、それでアルバイトさんを雇ったんですよね。
他にもその時に偶然というか、100人ぐらいの規模の会社さんの引き合いがあって。
年度更新や算定基礎をやらなければいけなくて、これはちょっと書くだけでもやってもらえれば助かるなぐらいの感じで、お手伝いのアルバイトさんを雇ったんですよね。
そこから私はスタッフさんがいないと、もうできなくなっちゃったんですよ。
スタッフさんを雇って電話に出てくれるっていうことが、ここまで素敵なことだとはっていう。
電話に出てくれる、郵送してくれる、ものを書くとかそういう事をしてくれるっていう人がいるだけですごく楽になって。
それから誰かを雇って仕事をしてもらうっていう方向に自分が変わっていったんですよ。
1番最初に人を雇うまでが結構短かったので、半年ぐらいしか1人でやってなくて。
そこからアルバイトさんを続けて雇い、正社員さんを雇い、そこからずっと人を雇って仕事をしていくっていうところに変わっていきました。

組織の拡大について

正社員さんが1人入ってきた時点では、まだそこまで大きなことは考えていなくて。
社労士事務所って、所長とあと1人2人ぐらい、計3人ぐらいの規模の事務所が多いんですよね。
そんなイメージだったので、自分が所長で恵社労士事務所を手伝ってくれる人みたいな感じで、社員さんを雇ってたんです。
1番最初に雇った、このラジオにも何度か出てくれた大塚がものすごくしっかりしているので、大塚の次に入ってきた人を育ててくれました。
今いるメンバーは私が直接イチから教えたっていうよりも、大塚がいろいろ教えてくれて。
それである程度の水準になって、そこから相談とかコンサルティングみたいなことをやっていく、業務についてちょっとレベルが高いところになってから、市川にいろんなこと聞いてくれるみたいな感じになっていて。
うちの事務所はちゃんと階層ができてるんですよ、それをやろうと思ってできたわけじゃなく。
こう階層がうまいこと出来て、ふと見たらですね。恵社労士事務所なんて私の名前の会社名でみなさんに手伝ってもらっているようなことがすっごく気持ちが悪くて。
とにかく私の事務所ではなくて、もう組織を作りたかったんですよね。
そこの経営者っていうところに市川がいるみたいな形にしたくて。
それで「恵社労士事務所」ではない名前をずっと探してたんですよ。
名前を変えようと思ったのは3年ぐらい前で、そこから何がいいかなってずいぶん探してたんですよね。

バラスト―新社名に込めた想い

とにかくそういう風に考えると、この事務所を象徴するような単語がいいじゃないですか。
日本語でもいいかなと思ってたこともあったんです。
わかりやすい言葉が良かったので、漢字をいっぱい書くのは面倒くさいから、カタカナか簡単な言葉で表される名称と思って一生懸命考えたんですよ。
その時に「安定」っていうイメージが、私にはあって。
社労士事務所とは、世の中の何のためにあるのか?世の中の会社の何の役に立つのか?
事務手続きや給与計算とか、何かあった時に相談してもらって、いろいろ答えてあげたりとかするっていうのが社労士事務所のサービス内容です。
私の中でそのサービスを通して何を提供しているのかって思った時に、ずっと「安定」というキーワードがあったんですよね。
「安定」っていうキーワードは、実はもう恵社労士事務所を開業したときからあって。
社労士は会社の「安定」のためにいるものだって思っていたところがあるんですよ。

ちなみに、前に勤務していた社労士事務所の影響があるとかではなくて。
他の社労士の方とかに聞いても、そんなに「安定」っていうのをめちゃくちゃ推してるのをあまり聞いたことがなく、どちらかというと、寄り添って成長促進させるとかの推進力のような、そういうところを言っている方がすごく多いんです。
けれど、私は「安定」だと思ってるんですよ。
要は進む力というよりは、沈まないっていう力だと。
沈まない力は手助けするから、進むのは自分で進もうねっていうふうに思ってるんですよね。
どっちに行きたいか、どっちに行ったら正解かとか、そういうのは私たちが考えることじゃなくて、それはその会社ごとに考えること。
とにかく従業員さん含め、その会社が沈まないように支える、「安定する」っていうところが社労士のいる意味であり、私はそれがやりたい、「安定」を提供していると思って今までやってきました。

それで「安定」っていうキーワードでいろいろな言葉を探してたんですよね。
知り合いのすごく仲の良い弁理士さんにちょっと相談をして、1番最初に私が「これと、これと、これを考えてるんですけど」って言うと、弁理士さんから「うーん、なんかダサいよね」みたいなことを言われて。
その弁理士さんは商標登録がめちゃくちゃ得意で、結構いろいろなネーミングに携わってきた人だったんですよね。
ネーミングに携わってきたその人に名前の付け方について、「例えば弁護士事務所だったらこういうような名前の付け方をする人が多いよ」「こういう風に言うと、ちょっとカッコイイって思われるかもしれない」「〇〇業界の人はこういう言葉が入っていたら、ちょっとセンスが良いっていう感じがするよ」とか、いろいろ教えてもらいました。
最初に案を出したときには、あまりカッコイイと言われなかったので「そうか、カッコよくないか」と思って一旦引き下がったんですよ。

その後いろいろ考えて検索してるときに「バラスト」っていう言葉に出会って。
「パラストいいじゃん!すごい最高!」と思って、弁理士さんに「バラストっていう言葉が出てきたんですけど、これってどうですかね?」って聞いたら、「市川さんはネーミングセンスで飯が食える才能があると思います」ってメッセンジャーで返ってきて。
すごい褒め言葉で、今度からこれを使おうと思いました。
嘘をつくような人じゃないから、これはネーミングセンスがある人が見てもカッコいいなって思ってくれる言葉なんだなって。
それでちょっと自信がついて、去年の8月に「バラスト」っていう名前にたどり着いたんですね。

ちなみに「バラスト」っていう言葉は「安定器」や「乗り物を安定させるための物」の意味があるんですよね。
だからこの物が「バラスト」っていう、商品や物体が存在しているわけじゃなくて。
例えば大きな船が海に浮いているのって、重りを載せてるんですよ。
その船の脚荷や底荷になる重りを「バラスト」って言うんです。
船底にお水を入れるところがあって、バラスト水を入れて海を転覆させないように航海しているらしいんですね。
それから我々がいちばん目にするのは、電車の線路に砂利石が敷いてあるじゃないですか、あれも「バラスト」って言うんですよ。
「バラスト」としての砂利石は衝撃をやわらげて、電車の乗り心地を良くするらしいんですね。
あと気球って安定するために砂袋が下がっているイメージがあると思うんですけど、あの砂袋も「バラスト」って言うんですって。
だから「バラスト」というものは、これっていうっていうものがあるわけじゃなくて。
乗り物を安定させるために使っている物を「バラスト」って言うんです、それで「あぁこれだ!」と思って。
要は組織って乗り物みたいに例えられるじゃないですか。
だから、それを安定させていくために我々がいるんだよっていう想いを込めて、バラストっていう言葉にたどり着いたんですね。

そんなわけで「バラスト」っていう言葉でやっていこうと思って、昨年8月に商標登録を出して、今年1月か2月ぐらいに商標がおりました。
今年4月からこのラジオをballast-sr.comっていうドメインで運用していて、ついに10月1日から会社本体も乗っかってきますので、このBALLASTサイトで事務所のホームページが見られるようになりますね。
まだあと20分くらい喋れるぐらい、本当にいろいろと思い入れがあるんですよ。
それなので本日はちょっと延長をします。

会社の発展と人事制度構築について

ここからは起業したての人や小さい会社をやっている人とかに、成長というか、会社を大きくするこういう方法もあるんだなっていう一例として聞いていただきたいなと思います。
起業や開業する時って、自分が食べて生活を支えられるならいいやと思って起業する人だったり、なんだか起業をどうしてもせざるを得ない状況で起業する人って結構いると思うんですよ。
その時にそのまま自分ひとりだけでやっていくっていう風にすると、規模に制限をかけなければやっていけないんですよ。
仕事が上手くいくとお客さんはいっぱい来るんですね。
それでお客さんがいっぱい来て嬉しいから全部仕事を取っていると、自分以外の人を入れて組織にして仕事を受け続けるか、仕事を断るかしかないんですよ。
もちろん仕事を断るには単価を上げれば仕事量は減りますので、
①仕事の単価を上げて、自分の売り上げを上げていく方向
②とりあえず仕事を受け続けて、自分と同じ技量の人を育てながらみんなで仕事をしようと組織化していく方向
これら2つに道が分かれるところがあると思うんですよね、もしかしたら士業独特の話かもしれませんけれど。

その時に仕事が来ると嬉しいから受けたくなっちゃうんですよ。
②仕事を受けて従業員さん2~3人の所まで、そこで止めようとしてる方も結構多いです。
けれどもその先に、10人や20人へ行こうと思った時には、人事がいきなり重要になってくるんです。
これはビックリですけど、2~3人の時とかは顔が分かるし、不安や不満、楽しそうとかもなんとなくわかるので上手くいくメンバーでやっていけばそれでいいんですよ。
そこから会社を大きくしていこうって思うと、気が合わない・上手くいかないとかっていう人間関係がいきなり出てくるんですよね。
それが出てくるのは5人ぐらいからとちょっと思いますけれども、その時に「所長 対 個人」っていう感じでやり取りができていれば、そこまででもないんです。
私は開業3年ぐらいで結婚できて、一時期、妊娠出産で事務所を結構離れたことがあって。
そのときに私じゃない人が事務所を見ざるを得ない状況になったわけですね。
私がみんなを見られているわけじゃない状況になった時に、やっぱりすごく色々ありまして、これって人事だよなぁって感じたんですよね。

人事制度の導入や見直しのタイミング

今はまたちょっと人事について見直さなければいけない時期に来ているなという実感がすごくあって。
現在は1番最初に入社してくれた大塚がいます。
その次に入社して今もうしっかりと社労士としてやっている松下と、頑張って試験に受かってほしいなっていう1人、その2人がもうお客様の対応をバッチリとやっているわけですよね。
その後にもまた入ってきてくれているんですよ。
第1世代・第2世代・第3世代ぐらいまで事務所の中に居るようになると、だんだん入社してきた人と私の距離が遠くなっていくんですよね。
私たちは人事の仕事をしていますから従業員同士でカバーしたりとか、人のお話を聞くのが得意な人がメンター役になっていたりとかして気持ちのカバーはできているんですけれども、最近すごく人事制度の重要性を実感してきているんですよね。

前はこのぐらいまで仕事ができればそれでいいっていう、すごく簡単な等級表みたいなものが私の手元にだけあるんです。
人事評価・考課については私がその等級表に年に1回あてはめて、お給料が上がるとかにしていたんですけれども、最近1人ひとりの能力を見きれなくなっていて。
私から見るとすごくできている人や、逆に何をやっているのかわからない人に見えていても面談で他の人から「あの人がこういうことやって、すごいなと思って」っていうのが聞けたりとか、いろいろとあってですね。
それって私が従業員側で見ていたときは上司に評価されるって別に何とも思わなかったんですけど、自分が社長になって雇ったスタッフが他のスタッフを評価しているってすごく不思議というか、違和感があるんですよね。
でもそれをやってもらわないと。
今までもいろんな仕事をみんなに頼んで、切り分けて人に任せていくっていうことをやっていました。
遂に今は人事すら、もう他人に任せなければならない所に来ているのかなと、すごく実感をしています。

開業して結構すぐに人事制度を入れたいっていうお話を受けることがあるんですよ。
ただ開業してすぐ人事制度を作ったりとか、就業規則を作ったりとかするのはちょっとまだ早いんじゃないかって私は思っちゃう派だったんですよね。
でもすぐ人事制度を作る、そういう人もいます。
私はきっと人事制度を作ろうっていう、1番よいきっかけなのが今なんだと思うんです。
やっぱり何年も前に従業員雇い始めたら、みんなが何か人事制度をやってるじゃないですか。
評価制度や等級制度とかをやっていたりとかするから「やらなきゃいけないのかな?」「これってやるべきなのかな?」とかってそわそわしていたんですけど、でもあの時はやっぱりやるべきじゃなかったんですよ。
だって私がちゃんと見られていたから。
でも今は見られなくなって、必要になってきたわけですよね。
やっぱり開業したばかりの方で、「周りもやってるから何かやらなきゃいけない」「人を雇うんだったら、就業規則・雇用契約を完璧にして、人事制度を作らなきゃいけない」って、こういうことをやるべきだっていうふうに思うのだったら、絶対にやめた方がいいです。
最初は作らない方がよいと思います。
どういう人事制度が自分の会社に合っているのかというのが、ちゃんと分かってから作るべきだと思うんです。
でも、開業した時から組織化をしっかりと考えていて、もう最初から自分は経営しかやらないぞっていう風に思っているのであれば、もしかしたら開業直後にさっさと作っておいた方が良いのかもしれないなと今思っていますね。
ただし正直そうでもなければ、もう本当に必要性を感じられる時まで待ったほうがいいです。
こういうときに人事制度があるとよいっていうのが、私の場合は人事制度に関わっているから気づけたわけで。
そうじゃない場合に「人事について、これはどうしたら解消できるんだろうか」って悩んでる人は結構いるのかなっていうふうにも、ちょっと思いました。

とにかく社長が自分で人事評価・考課をやっていて

・従業員の皆さんの能力が自分だけじゃ測れなくなっている
・従業員さんが何をやっているのか、自分ではわからないなって思った
・自分が思ったよりも、その従業員さんが優れているという結果が他の方から返ってきた

これらのタイミングで人事制度を導入するというのが、ひとつの解決策になるのかもしれませんね。

バラスト社会保険労務士法人として、今後の展望について

いまは人数が少ないですが、組織として私が経営者で、人事や管理部門とかもあり、しっかりと社労士業が出来るメンバーがいて、そのサポートスタッフもいます。
今回「バラスト社会保険労務士法人」という名前にして、組織をまたしっかりと組み立てて、今後も事務所として発展していきたいなと思いますし、お客様も発展していくといいなというふうに思っております。

あと採用をまた来年あたりからしたいと思うんですよ。
採用するにあたって、ホームページで採用のところも「安定」をキーワードにしたいっていうのがあります。
そもそも会社って働く人にとって何のためにあるのだろうかって考えると、やっぱり生活の安定のためなんじゃないかなって。
成長したいと思って、その場所として会社に来てる人だって、もちろんいいんです。
でも成長って、生活の安定があってから初めて目が向けられるものじゃないかなと思っておりまして。
成長は自分がしたければ、別に会社じゃなくてもできるって思うんですよ。
でも会社で成長したいって思った時には、その会社の目標に向かって成長しなければいけないわけですよね。
そうではない方向に成長したかったら、会社を辞めなきゃいけなくなっちゃうじゃないですか。
会社は「従業員の皆さんがどのように成長しても、その能力を活かせます」みたいな形の根っこの部分であればすごく居心地がよいというか、やりたいなって思っただけできる会社になるんじゃないかなと思って、それを今は目指してやっております。

会社として売上何億円を目指すとか、そうやって燃え上がってやっているわけではないので、成長速度はきっと遅いんだろうと思うんですよ。
成長速度が遅いだろうし、遅いくせに周りを見て「あぁなんで私はこんなダメなんだ」ってすぐ思って凹んじゃうので、なかなか自分を慰めるのも大変なんですけれども、ちょっとずつ進んで沈まないっていう所を1番重要な事として捉えて、無理しない速度でやっていければなというふうに思っております。
社名変更のお知らせもサイト内にてご案内しておりますので、ぜひご覧ください。

今回は私のしゃべりたいことだけをこんなに長い時間しゃべってしまいました。
そんなわけで来週からこの番組の提供は、バラスト社会保険労務士法人ということになりますが特に内容は変わらずにやっていこうと思います。
ちょっと余裕が出てくればもう1個、少し違うPodcastでも立ち上げられるといいなと思っております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

235.社名変更の話-人事・労務の豆知識 Podcast

今週はここまでになります。

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