pocast音声

276.401K?企業型DC?企業型確定拠出年金を”退職金制度”として解き明かす(2025/5/26)

今回は、企業型DC(企業型確定拠出年金)の基本を正面から、徹底解説します。

企業型DCは会社と従業員双方に大きなメリットをもたらす制度です。本編【前編】では、企業型DCの「そもそも」を分かりやすくご説明します。

企業型DCとは?その基本

企業型DCは、会社が毎月「掛金(拠出金)」を従業員ごとに拠出し、従業員自身が運用方法を選ぶ退職金制度です。従来の「将来の受取額が確定している」制度とは異なり、掛金が確定しているのが特徴。従業員は自らの責任で運用商品を選び、老後資金を形成します。

導入企業がすること、従業員への教育

会社はまず、「誰にいくら掛けるか」を設計します。掛金は原則月3,000円から55,000円の範囲(規約・別制度の併用で異なることもあります)で、原則として厚生年金加入者全員が対象です。これは会社の退職金への考え方を反映して設計できます。

導入後には、従業員への「投資教育」が必須。制度の仕組みや運用商品を説明し、従業員が主体的に自身の老後資金について考える機会を提供します。

企業型DCが向いている会社

「従業員に自律的に働いてほしい」「主体性を育みたい」と考える企業に、企業型DCは特におすすめです。単なる福利厚生ではなく、従業員の「人生そのもの」を応援する会社の姿勢を示すことができます。

中小企業向けの導入支援も増えています。バラスト社会保険労務士法人でもご相談を承っておりますので、退職金制度の見直しや福利厚生の充実をお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。次回は、斜めの角度から、企業型DCの具体的なメリットや活用方法を深掘りします。お楽しみに!

バラスト社労士法人→https://ballast-sr.com

御社の悩み、無料で相談してみませんか?

御社の悩み、
無料で相談してみませんか?

無料相談を予約する
市川 恵

執筆

市川 恵

日本大学芸術学部卒業後、採用業務に携わる。労使関係に興味を持ち2010年社会保険労務士試験合格。2012年杉並区荻窪にて恵社労士事務所を開業。2016年法人化。社労士試験に独学で合格を果たした理解力と、役者時代に培ったフリートーク力を生かし、podcast「人事労務の豆知識」、社労士オンラインサロン「#社実研」を配信中。

無料相談を予約する 電話03-6276-9457