固定残業代って・・・?

「固定残業代」という言葉を聞くと、「労働時間が多く、残業代が追加で支払われない企業なのでは?」と疑問を持つ方も多いかもしれません。実は、固定残業代は適切に運用すれば、企業と従業員双方にとってメリットのある制度です。では、どのようにすれば正しく運用できるのでしょうか?


固定残業代のメリット

固定残業代制度を導入することで、次のようなメリットがあります。

■従業員のメリット

残業をしなくても、固定残業代は減額されず支給される。

■会社のメリット

残業時間が設定した固定残業時間の範囲内であれば、給与計算が安定しコスト管理がしやすい。また、事務作業の負担が軽減され、残業代未払いのリスクも抑えられる。

固定残業代は、適切に運用することで「従業員・会社双方にとってメリットのある制度」となります。


固定残業代を適切に運用するには?

適切な運用をしなければ、固定残業代は無効と判断されるリスクがあります。実際に、過去には「固定残業代を支払っていたつもりが、未払い残業代として認定されてしまった」という会社もあります。固定残業代を導入する際は、以下のポイントをおさえておきましょう。

■労働時間を正確に管理

タイムカードや勤怠管理システムを活用し、従業員の労働時間、残業時間を正確に把握することが重要になります。

■固定残業の時間数を明示

「固定残業代は〇時間分の残業に相当する」ということを契約者や就業規則で明確にし、従業員がその時間を理解し運用していることが重要です。例えば、給与明細に残業時間を記載、それが固定残業時間内○時間、固定残業時間超過〇時間等として明示されるとよいです。

■超過の残業代の支払

「固定残業代があるから、それ以上の残業代を支払う必要がない」という誤解がありますが、固定残業時間を超えた分の残業代は、別途必ず支給しなければなりません。


まとめ

固定残業代は、正しく運用すれば会社、従業員の双方にとって有益な制度です。ですが、運用を間違えると大きなリスクを伴うこともあります。バラスト社会保険労務士法人では、固定残業制度に導入に向けてサポートします。ぜひお任せください。

お問い合わせ先

Social Share Buttons