223.社労士会と出張授業

223.社労士会と出張授業-人事・労務の豆知識 Podcast

社労士登録をしたら、支部長に挨拶に行くべきか!?
というご質問をいただきましたので、社労士会の話を致しました。
私は社労士会では、「出張授業」の活動をしていますよー!

ご質問の内容

イチカワメグミ@恵社労士事務所ーPeing質問箱

ご質問に市川が回答します!

ご質問ありがとうございます。
社労士の方なのですね、会社さんで働きながら、社労士の登録をすることができますよね。
社内の人事部で社労士のお仕事をするのであれば、勤務社労士という登録の方法もあったりします。
開業するわけではないけれども、社労士登録をされる方というのは結構いらっしゃいますね。
それで社労士登録をすると、新規入会者研修があります。
その時にいろいろなお話を聞くのですが、そちらで支部長さんへご挨拶をというようなお話があったということですよね。

支部長さんへのご挨拶は、そのような文化だからご挨拶に伺うのだというような体育会系的な意味でというよりか、新規入会時は何をしてよいかわからないと思うので、支部長さんにお話を聞けば次の道を教えてくださるという意味で言っているというのがほとんどです。
私は少し会務をしておりますが、会務をする前は社労士会という大きな組織の中で決定されたことが流れてくるような、そちらに入るとなにかしがらみがありそうな気がしていました。
しかし実際に踏み出して会務をしてみると、社労士の方は良い人が多いですね。
社労士会にいらっしゃる方というのは、社労士会自体を盛り上げたい大御所の先生や余裕のある方、入会したての新人の方、新人の頃からそのままいらっしゃる中堅の方などという感じかなと思います。

私が会務に参加するきっかけとなったのは、大学の交流会のようなことがあってそちらで知り合った先輩からお電話がかかってきて。
そこで「次、会務やるよね?」と言われて、ノリで「はい」と言ってそのままずっと参加しています。
実際入ってみると次に何をするかとか、どんなことが社労士としてできるのか、というヒントが本当にたくさんあります。
けっして体育会系のような、下の者をどうのこうの・・・という面倒なことは一切ないです。
もしよかったら支部長さんにお電話してみたほうがよいのではないかなと思います。
ただこちらに関しては、支部によりますし、支部長さんもそれぞれで人によるので、すごく良かったと言えるかどうかはその支部や支部長さんによるとも思います。

この間お話を聞いた支部長さんはお電話がかかってくると「一回会いましょう」と言って、事務所へ来ていただくか、Zoomでお話しするかをして、「こういうことができるよ」というようなことを伝えているとおっしゃっていました。
むしろ私が開業直後に行きたかったなとちょっと思いました。
そういう支部長もいらっしゃいますし、特に何もない方もいらっしゃるかと思います。
けれども一回お電話してみたらよいのではないでしょうか。
お電話をしないと社労士業界で爪弾きにされるのではないかとか、そういうことは特にないので別にしなくてもよいです。
しなかった場合でも特に何かあるわけではないです。
「あの人は支部長さんへご挨拶しなかった」みたいなことがあるわけではないですし、気持ちが変わって支部に参加したいなという時に「あなたは電話をしてこなかったよね」と言われることはないので、本当にどちらでもよいです。

支部長さんにお電話をしておいた方が研修はどのように参加するのかとか、「この間の〇〇さん、こんにちは」と言ってみんなで輪の中に入れてくれます。
研修や支部活動に参加したいとか、社労士の動きをするというのであればやっぱりお電話した方がよいのではないかなとは思います。
それはけっして慣習的なものではなく、自分が次に何をしたらいいのかというのがわかりやすいのでお電話した方がよいと思うという意味ですね。

あとちなみに私はお電話しておりません。
最初は勤務登録をしたのですが、その時には支部活動とかに一切興味がなくて本当にただ登録しただけでした。
それでも今ではしっかりと東京会や支部会の会務に参加しております。
本日はそのようなお話から、次に支部会の会務についてお話をしようかと思います。

支部会の会務について

ここからは支部会のお話をしていきますね。
社労士会では出張授業というものを実施していて、小・中・高校生向けに特別授業をさせていただいております。
こちらは社会貢献部会というところでご依頼があったときに、私も活動しています。
もうすぐ一回予定していて、来週あたりに中学校で授業を担当させていただくことになっています。

先月ですね、小学校で初めて授業をさせてもらいました。
どういう反応をされるのかが全くわからずに行きましたが、中野杉並支部は「働くということを考えよう」というテーマでお話ししてきました。
「働くというのは一体どういうことなのか」というようなお話から、働いた結果のお給料はどういうふうに貰えるのかということですね。
給与明細が配られて、いろいろと項目があるじゃないですか。
支払われる支給項目はどのように決まって、それから差し引く控除項目は社会保険や税金などがありますと。
そしてこの差し引かれたものはどのようなものに使われいるのか?というようなお話から、全体的な働いた時の収入と社会保険や税金のお話とかをしているという感じですね。

それから「働くというのは、実際どういうことなのだろうか」と。
働く上では責任というものが生じますので、「責任というのは一体何なのか」いうようなお話とか。
あと「どうして人は働くのか」ということですね。
それは人それぞれだというお話なので、こうだというのはないのですが面白かったですよ。
小学生に「どうして働くのだと思う?どうして働かなければいけないのだと思う?」と聞いたわけですよ。
私はそう聞いて「お金のため」とか返ってくるかなと思っていたら小学生はすごいですね、「憲法に定められているから」と言われました。
たしかにありましたよね、憲法に勤労・納税・教育の義務があると書いてありました。
最近授業で教わったのでしょうね、そのままこう憲法に書いてあったからって。
「憲法に定められていたからといって働きたい?」と聞いたら「ううん」と言われて「だよね」みたいな。
そして「どうして働くということが起こるのか?」と聞くと、「お金のためだよね」とか「生活のためだよね」とか、そういうお話がいろいろと出てきて。
担任の先生にも「何で働いているのですか?」と聞いてみたりとか。
あとは社労士も二人セットなので、もう一人の社労士の先生に「どうして働いていますか?」とかを尋ねたりしながらですね、大人のリアルな働くというようなことを聞いてもらったりしました。

小学生の皆さんはとっても元気で真面目でいい子が多いなとすごく思いますね、お話もコール&レスポンスみたいな。
中学生のところに授業へ行くと、さすがに「これ知ってる人?」と言った時に「はーい!」とかもしてくれないです。
なんとなくこう、こちらにアイコンタクトではないですけれど目線を合わせてくれたりとか、「俺知ってるし」みたいな顔をしているのをこちらから見て選んで「じゃあそこの君」と言って当てるといった具合ですね。
小学生は「これわかる人?」とこちらが言う前から、もうドンドンと意見が出てきますね。
すごく面白かったです。
ただやっぱり言ってくる子は決まっていて、どうしてもその子との対面みたいなお話になりがちなので、そこがちょっと困りましたね。
いろいろな子にお話を振れるといいなと思いましたが、うまくいかなかったりとか。
「いや難しいな、これをしてる小学校の先生すごいなぁ」と思いながら授業をしておりました。

いちばんビックリしたのは、同じ年代の小学生にアンケートをした”小学生のなりたい職業ランキング”という資料を持って行ってそのお話のときですね。
そのランキングの中でYouTuberが結構上の方で、それを見せた時にそのクラスの子たちは「YouTuber?えぇ~?」「YouTuberにはならないよ」という声がいくつかあがりました。
それで私は「YouTuberになりたい人はいないの?」と言ったわけです。
本当はYouTuberになりたいなと思ってる人に手を上げてもらおうとしたら、シーンとしている中で「副業だよね」って小学生のひとりが言うんですよ。
それで「副業だったらやりたい」って何人か言っていて。
“YouTuberは副業”だという認識がすでにあるということに、非常に私はびっくりいたしました。
「働くということは何ですか?」と聞いたときに「憲法に定められているから」と返ってくるほどに働くことに対するイメージはないのに、でもYouTuberは副業だとかそういう言葉は知っていて、本業とは別に副業としてYouTuberをやりたいと思っている。
そういうものがあるということを知っているのはすごいことだなと、私は思いました。
その子たちが今は12歳とかそのくらいなので、あと10年ぐらいしたら社会に出てくるわけですよね。
またその頃には今とまた違う感じになっているのだろうな、と思いながらお話を聞いていました。

・・・そういうようなことを感じられるのが、支部会の社会貢献部会でございます。
だからぜひ支部長さんにお電話をして、「出張授業というのをしている人もいると聞いたのですが」と伝えれば、おそらく次はと言ってくださるのではないかなと思います。
中野杉並支部ではたぶん大募集していると思います。

二金会のお知らせ

中野杉並支部の方でもしこのPodcastをお聞きの方がいらっしゃいましたら、毎月第二金曜日に二金会という研修などが開催されております。
7月の二金会の講師は私なのでよかったらお越しください。
ちなみに中野杉並支部の方ではなくても社労士であれば多分参加できるのではないかな、というようなことを支部長さんがこの間ポソっとおっしゃっていましたので、ご興味があれば中野杉並支部の方へお問い合わせください。

今週のPodcastでは
学習指導要領が大きく変化したことや年代ごとの価値観の違いについてもお話ししております。

223.社労士会と出張授業-人事・労務の豆知識 Podcast

今週はここまでになります。

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