212.業界特化?相談の対応?社労士の探し方

212.業界特化?相談の対応?社労士の探し方-人事・労務の豆知識 Podcast

今回は質問箱から、社労士についてお話をしております。
業界特化している社労士っているの??どんな人がいるの??
社労士さんの相談の乗り方・・・について。
社労士お探しの方、社労士のお仕事したいな、という方ぜひお聴きくださいませ!

ご質問の内容

イチカワメグミ@恵社労士事務所ーPeing質問箱

ご質問に市川が回答します!

ご質問ありがとうございます。

ご質問内容の「業種を絞って活動している社労士」について、こちらはそういった活動をされている先生はいらっしゃいますね。
そして2パターンに分かれますので、解説してまいります。

業界特化している社労士について

1つ目が「〇〇業界が得意で特化しています。」とセルフブランディングされている方です。
この場合はご自身がその業界出身という方が多いですね。
社労士は、弁護士さんや税理士さんなどと違って、社会人をしばらく経験してから社労士になる方が多くいらっしゃいます。
人事・労務や社労士業界での経歴が無いとなると、自らのご経験から業界の内容がわかることが売りになりますよね。
ご経験があれば会社さんからお問い合わせがあったときにも、その業界の言葉や悩み、空気感がわかったりします。
業界特有のルールを理解したり共感することは難しいことです。
それが肌感覚でわかるので、ご自身が元々いた業界特化という形でセルフブランディングをされる方は結構いらっしゃいますね。

私とほぼ同期開業の先生で、開業時から運送業に特化している方がいらっしゃいます。
運送業の人事ご出身で、その結果8割から9割のお客様が運送業というかなり大きな社労士事務所さんです。
お客様がいらっしゃるなかで勉強を重ねていくと、運送業の方からセミナーのご依頼をいただいたり、やっぱり運送業ではこの先生というかたちになりますよね。

あと私と仲良しでPodcastにも何回かご出演してくださっているコンビニ社労士の安先生もそうですね。
コンビニ業界ご出身で、フランチャイズ研修とかをされていたみたいです。
ご経験が積み重なって、この業界を支援したいという想いで開業をして業界特化されている先生もいらっしゃるということですね。

業界特化していない社労士について

2つ目が、特に意識してなかったけれども結果的にその業界のお客様が多い、という社労士の先生もいらっしゃいます。
弊所も業界特化はしておりませんが、飲食店さんやこだわりのお店をされていたり、あと芸能関係など、経営者さんというよりかは表現者さん、というような方が多いという気がいたします。
もちろん経営者さんもいらっしゃいますが、弊所の空気感からそういったお客様が集まってくださったのかなと最近思います。
このように業界特化を宣言していなくても、社労士事務所ごとに“こういう系統のお客様が多い”ということはあるようですね。
あと社実研を一緒に運営している古川先生は、医療系などクリニックさんが多いとおっしゃっていました。
私のイメージではありますが、「ブランディング・業界特化していない、けれどもその業界が得意」というふうに結果としてなっている社労士の先生もいらっしゃるということになります。

そのためご質問者様が林業についてこれまでに携わっていたのだとしたら、おそらくとても強いと思います。
林業は特別にこうである、といった決まりが結構多い業種ですよね。
その業界に特化する、と自信をもって言える何かがあればよいのではないかと思います。

社労士をお探しの方は、専門用語やその業界の前提が通じたりするので、その業界が得意と宣言している先生を探すのも良いかもしれません。
ただ思うのが、たしかに業界それぞれで押さえるポイントは少しずつ違いますが、おおもとで守らなければならないことは、どの業界であっても変わらなかったりします。
それなので単純に話しやすさとか、この先生は気が合いそうといった要素で選んでも良く、その業界をわかっている方でなければならないということは正直ないのではないかなと思ったりしますね。

もうひとつ、ご質問の余談について市川が回答します!

今回はもうひとつ、ご質問の本文はまたの機会にお答えさせていただきますが、ご質問の余談として頂戴している部分について先にお答えいたします。

いまの社労士事務所さんは質問を投げたくても直接電話してこないで、質問があればメッセージアプリのみにしてください、とされています。
そのメッセージを見落とされることが多く、なかなかお返事をいただけなくて困っています。

社労士事務所のご質問対応について

こちらの内容につきまして、最近は社労士事務所だけではなく、世の中の流れとしてお問い合わせを減らす方向にあるような気がいたします。
ご新規のお問い合わせはいただきたいのですが、ご質問の量が多くなるとそれだけお時間がかかりますよね。
そのため量が多くなるにつれ、どなたでもできるお仕事にしなければいけなくなります。
ご質問を社労士が電話や対面などで受けていると事務所内にノウハウが蓄積されず、相談業務について誰か一人に偏ってしまうことにもなります。
事務所を拡大しようと思うと、所長だけしかお答えできない内容をなるべく減らしていきたいわけです。
ご質問をメッセージで送っていただければ、そちらに対してどうお答えしたかを事務所内でチェックできますし、いろいろな方に仕事をお任せすることができるようになりますよね。

そして最近はあまり聞きませんが、社労士の相談業務をできるだけ標準化するというブームが2~3年前にあったような気がいたします。
そういった取り組みをされている先生は結構多いので、できるだけメールやメッセージでご質問くださいというようなことが多いのではないかと思います。
弊所はお電話を重要視していて度々いたしますが、それはコミュニケーションや空気感のやり取りをしたいからですね。
何かを聞かれたときに文章ではなく口頭だけでお答えしてしまうと、意図せず違う意味として伝わってしまったり、それが重大なミスへとつながりかねません。
そのためご質問などはお電話でやり取りをしていても、後からメールでご返信するというようなルールにしております。

あと社労士事務所も色々な形態があります。
先生おひとりでご対応されているところであれば、その先生しかお答えにならないので質は保たれると思います。
ただしリスクとして、その先生に何かあった時にはどうしようもなくなってしまうこともあり得ます。

大きめの社労士事務所であれば、担当者は違えど事務所内で回答を統一しなければならない・・・そうなると、あまり攻めた回答はできなくなりますよね。
職員一人ひとりが「自分はこう思う。」というような回答をしはじめてしまうと、その事務所内で回答が統一できなくなるがゆえに、どうしても無難な回答となってしまうのは仕方がないのかなとも思ったりはします。
そのぶん大きめの社労士事務所だと、相談量の蓄積といいますか経験量が積まれていくことになるので、色々なご対応はできるようになっていくのだろうとは思うのですが・・・これはなかなか難しいですよね。

ご質問者様は少し遠方にいらっしゃるようで、メッセージの終わりに「うちの近くにも恵さんのような社労士がいないかなと探しています。」と書いてくださいました。
最近、場所の問題は関係なくなってきていますよね。
だいたいどちらの社労士事務所さんも全国対応OKだったりします。
会社さんへ1回ぐらいはご挨拶に伺いたいと思いますが、かなり遠いところのお客様もいらっしゃいますし、残念ながら1回も伺ったことがないところもあります。
最近はZoom(ズーム)などのツールで業務ができるようになっているので、場所についてだいぶ自由になったのかなという気がいたします。
それなので東京23区内、弊所は結構な激戦区で戦っていると思いますが、地方のお客様からもお取引していただけているという面がございます。
同時に地方にいらっしゃる社労士の先生が東京進出できるという面もあって、これから商売としては激戦になっていくのではないでしょうか。
全国どちらからでもお問い合わせしていただけるよう、頑張ってまいりたいと思います。

Podcastでは
・社労士事務所では、オンラインツールについてどのようなものを使っているのか?
といったお話しもしております。


BALLAST(バラスト)のサイト内ではPodcast人事漫画など、皆さまに楽しみながらお役立ていただけるコンテンツをご用意しておりますのでぜひチェックしてみてください。
今週もお付き合いくださり、ありがとうございました。

212.業界特化?相談の対応?社労士の探し方-人事・労務の豆知識 Podcast

今週はここまでになります。

恵社労士事務所のご相談窓口について

恵社労士事務所は労務相談・事務手続・給料計算を得意としている社労士事務所でございます。

社労士をお探しの方はぜひ一度お問い合わせください。

今週も、ぜひお聞きください!

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